製品の特長は…
ディズニートラディション等のエネスコ製品の殆どは材質表記にレジン(ストーンレジン等)と記載されております。今回は製品に使われている材質や特徴について簡単にお話しします。(※ここに記事として記載しております材質などの呼称については、メーカー表記も簡易的な記載のみとなっている為、正確性に欠ける場合もございます。)
材質について
「Disney Traditions」等に使用されているレジンとは、ポリエステル樹脂と石粉(粉末の炭酸カルシウム)を混ぜて固めたもので、ポリストーン、ストーンレジンとも呼ばれる物、アクセサリーや工作などで使われるレジン(UVレジン)とは異なります。
ただ、エネスコ製品は、すべてこのレジン(ポリレジン・炭酸カルシウム等)を使った作品ばかりではなく、他の種類の材質も使用されているようですが、詳細は分かり兼ねます。
「Disney Traditions」等で主に使用されている、レジンは樹脂では出せない質感と重さが特徴。安価なシリコン型で立体成型できるため生産性と採算性が良い材質です。主原料のポリエステル樹脂は硬度も高い樹脂ですが、細いパーツ部分は柔軟性が無い分、折れたり欠けやすい性質がある為、取り扱いには注意が必要。また、製造工程から材質自体への機械塗装が出来ない為、手塗り(ハンドペイント)での着色となります。
特長は?
「Disney Traditions」等のフィギュアは一体成型品ではなく、各パーツ単位で型取りし、接着・着色などの工程後完成となりますので、接着箇所が弱い傾向があります。
コンビニの一番くじやUFOキャッチャーで取れる物、また日本のキャラクターフィギュア等の殆どはPVC樹脂・ABS樹脂等で制作されています。PVC樹脂・ABS樹脂等で制作された物は、表面はなめらかで、着色も良く、一目で分かる樹脂特有の質感が特徴です。逆に、レジンで制作された「Disney Traditions」等のフィギュアは、加工しやすさから、表面は滑らかにも、粗くもでき、作品の特徴を出しやすく、見た目も高級な置物風に加工する事も可能。デメリットは手作業の工程が多い為、見る人によっては、雑な製品に見えてしまう事もある素材を使った製品となります。
基本は人の手による色付けです。
「Disney Traditions」製品の、殆どの部分は筆によるハンドペイントによる着色です。作品によっては一部エアーブラシによる色付けがされてますが、どちらも基本はすべて人の手による製作となります。
最近の製品にはハンドペイントの他、転写シール※を使っているとみられる作品も登場しております。
(※転写シールとは、対象物に図柄などのプリント加工を施すための加工方法、あらかじめ用意した図柄をプリントし、それを対象物に転写する方法。)
劣化について
レジンについては強度も高く、一般的な樹脂に比べ熱にも強い為、劣化しにくい材質かと思われますが、塗装面に塗られている塗料の材質によっては、保管場所の湿度やUV(紫外線)の影響により、変色やひび割れ等を引き起こす可能性がありますので、設置や保管場所については注意が必要です。
最後に・・・
今回は材質について記事にしてみましたが、正式な材質や製造工程についてはメーカー公式によるものではない為、一般的なレジン(ポリレジン・炭酸カルシウム等)を使った製品の製造過程を元に記事にしている為、実際は今回の記事の内容とは少し異なる可能性もございます。
一般的なキャラクターフィギュアとは違い、使用する材質によってオリジナリティを表現しているディズニートラディションを始めとしたエネスコ製品は、見る人によって、その作風の印象や、受け取り方が違う作品ばかりです。
Welcome to Enesco Burbank!